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学長くんガチョーン. ピーター・バラカンさん

■学長くんガチョーン. ピーター・バラカンさん



ピーターさんにご登場いただけるとは名誉なことでございます。濃い音楽をぼくたちに教えくれたおにいさん。今もピーターさん推しのライブやフェスを仕掛ける。カッコよさ、あやかりたい。

 

◆肩書

よく音楽評論家と言われるが、自分で名乗ったことはない。音楽評論家というのはなんでも聴いて、なんでも客観的に人に紹介する立場の仕事。

自分は趣味人。興味のない音楽は一切聴かない。人に紹介するのは好きな音楽だけ。

趣味人の立場で音楽を電波に乗せて人に紹介している。

 

肩書はいらないときは使わない。どうしても必要なときはブロードキャスター。放送屋。

 

◆なぜ日本へ?

就職のため日本へ。

ロンドン大学の日本語学科を出た。日本に来たいから選んだわけではない。大学でなにかを学ばなければいけないので、語学が得意だったから、なにか語学をやろうとおもった。消去法で日本語。いい加減な動機。

 

ロンドンのレコード店で働いていて、飽きた頃に、たまたま日本の音楽出版社が求人広告をイギリスで出していて、応募した結果来ることになった。それから来年(2024)年で50年。

 

◆日本の音楽

50年近く経っても、典型的な外国人かもしれない。日本人があまり見向きもしない音楽を好きだったりする。ここ数年一番好きなバンドは民謡クルセイダーズ。各地の民謡をサルサ・レゲエといったトロピカルな編曲をする。最近ヨーロッパのフェスティバル等でモテている。国内ではほとんど誰も知らない。どういうわけか、好むものが日本ではあまり注目されない。それはメディアが取り上げてないからだとおもう。

 

◆日本のポピュラー音楽

語れるほど聴いていない。J-POPの時代になって、演奏力は前の時代より上がった。どうしても歌で好きな人が少ない。これは時代と育った場所の関係が大きいと思う。60年代が青春時代。ロック・ソウル・ブルースといった情熱的な音楽を若いときに聴いてきた。日本あまりそういう歌い方をする人がいない。力を入れないことが好まれる事が多い。

 

日本の歌手の中で、小坂忠がダントツで好きだった。彼はリズム&ブルースというかソウルの歌手のような歌い方。

力の抜けた感じでもすごく洒落た歌い方をするとおもうのは久保田麻琴。

 

◆音楽の聴き方

いま積極的に洋楽を聴いている日本人はおそらく50代以上。日本のラジオが90年代からほとんどJ-POPしかかけなくなった。電波で触れないものはみんな知らない。

インターネットはあるので、聴こうと思えばなんでもすぐに聞くことができる。しかし聴こうとおもう意識がなければ、いつまで経ってもわからないまま。

 

昔は紙媒体が主流。必要以上にジャンル分けされたり、文章で書くと頭でっかちになりがちなところがある。レコード店で探す際にわかりやすいように、音楽のジャンル分けをした。

海外へ行くとレコード店はほぼない。ジャンル分けする必要がない。Amazonで探してピンポイントで買う。ある意味健全。わたしはこのジャンルしか聴かない!という人はもうあんまりいないかもしれない。

その反面、好奇心が湧いてこない。なにか外からの刺激がない限り。

 

◆未来の音楽

配信が主流になってから、CDが売れていた時代に比べミュージシャンの収入が減った。ものすごく売れればお金は入るが、格差がものすごく開いている。

そういう状況では、ミュージシャンはライブをやっていくしかない。音楽の形が変わって言っても、最終的にはミュージシャンはお客さんを前に演奏することが一番。これから先もそれは変わらない。

複数の人と大きい音で同じ音楽を共有する体験は楽しい。一人で聴くより満足感がある。

 

つい先日(2023年6月14日)ポール・マッカートニーがビートルズの最後の曲をAIで作ったと発表した。どんなもんかなあ。期待していいかどうかわからない。ポールはそんないい加減なものは出さないとおもうが。

(参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/14/news097.html

 

◆学生時代

学校そのものより、学校で仲良くなった友達とみんな音楽をやっていた。60年代のロンドンはビートルズやストーンズなどポピュラー音楽の黄金時代。土日はみんなで集まってギターを鳴らした。それが楽しかった。ファッションにしても映画にしてもそれが生きがい。

 

勉強はできたが、熱心ではなかった。落第はせず。やる気になればできたが、やっぱり楽しいことをやったほうが嬉しかった時代。

 

◆キミたちへのメッセージ

若いときは、大人としての責任のないので、音楽・映画など文化にたくさん触れるといい。大人(社会人)になって仕事をしだすと、暇も少なくなるし、いろんなことにお金を使わないといけない。若いうちは無責任でいいから、いっぱいたのしいことをやるといい。それがあとですごく足しになる。教養というのはそういうもの。

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